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vol.127 水害に強い家にするためにリフォームでできること

水害の被害を減らすポイントとは

ここ数年間で、水害の被害に関するニュースが多くなりました。台風の大型化やゲリラ豪雨の増加などにより、過去に洪水などの被害がなかった地域でも安心とは言い切れません。 わが家をリフォームするなら、水害への備えもしておきたいですね。水害があったとき、住宅への被害を大きくする要因は屋内への雨水の浸入と床上浸水。つまり、雨水の浸入と床上浸水への対策が水害の被害を減らすポイントになります。
とはいえ、マイホームへの水害の被害を防ぐために床の高さを上げるには建て替えに近い大がかりな工事が必要になり、むずかしいケースが多いもの。しかしながら、リフォームのときの工夫次第では、水害の被害を減らすことが可能です。今回は、その方法についてお知らせします。

雨水の浸入を防ごう

一般的に施工に問題がなければ、屋根や外壁からの雨漏りは起きません。ただ、シンプルモダンなデザインが好まれるようになり、軒やひさし、雨戸のない家が増えました。 軒やひさしのない場合には、構造的には雨に弱いと言えます。というのは、一瞬で大量の雨が降るゲリラ豪雨では、窓からの吹き込みが意外とあるからです。ひさしや雨戸があれば窓へ直接吹き込む雨水を軽減できます。
また、少しぐらいの雨ぐらいなら窓を開けたい場合にもひさしがあると便利です。また暴風でもあると安心なのが雨戸。ついていない場合には、リフォームで後付けできるものがあるので検討されてはいかがでしょうか。特に、雨戸は電動シャッタータイプなら、女性や高齢者でも雨が強くなったときにすぐに閉めることができて便利です。
また、バルコニーやテラスの床面とそれに面した掃き出し窓をバリアフリーにするのはあまりおすすめできません。バルコニーに吹き込んだ雨水があふれて室内に侵入する恐れがあるからです。これを防ぐためには、掃き出し窓とバルコニーの床面には15cm程度の段差をつけましょう。段差を解消したいなら、可動式のすりつけ板(段差スロープ)やすのこで調整する方法があります。

間取りや内装の工夫も

床上浸水を防ぐために床を上げることは大変ですが、間取りなどの工夫で、万一、床上浸水しても被害を減らすことができます。まずは、1階には、大切なものを置く場所や長時間過ごす部屋を作らないことが基本です。
実際に水が浸入して来た場合は、荷物も人に2階以上に避難することになります。いざというとき、階段は昇り降りがしやすいようにしておくことも大切です。できれば、階段の間口は広くとり、昇り降りしやすい段差や勾配にしたいですね。

こうしてみれば、既存の住宅の水害対策は工夫次第でできることが少なからずあります。加えて、大雨のときに水があふれないようにバルコニーの排水口はこまめに掃除する、階段には物を置かないなど、日ごろからも意識しておきたいですね。

コーナー担当:RESTA 統括責任者 神本哲史プロフィール

大学法学部在籍中に宅建を取得し、不動産をを中心としたオーナーの資産対策の実務を経験。その後、現場経験・営業経験をしながら、ファイナンシャルプランナー・二級建築士の資格を習得。大工の現場までやってみるほどの住宅・建築への思いは強い。その総合的な経験を活かし、お客様視点で住宅について分かりやすく解説します。あくまでもお客様の立場で書く内容に、社内スタッフは戦線恐々。